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| Cray-YMP まるくなくなる |
さて、しばらくすると”神風”がふいてCrayが爆発的に売れました
理由は、
アメリカとの貿易が大幅黒字続きだったので、
アメリカの商務省がスーパー301条という不公平貿易是正の法律を
縦にとって日本が保護している製品(米、肉などの農産品)に市場開放を
迫ってきました。なんと象徴的な意味合いでスーパーコンピュータが追加された
わけです。
私が入った当初は全部で5台程度だったのが、このおかげで、
3年で10台くらいばバタバタと売れまして遅れてきたバブルでした。
新規ユーザのお客様はほとんどIBMの汎用機ユーザだったのでその
接続部分が私の仕事だったので気が付けば3倍くらい忙しくなってしまいました。
毎週出張続きで、1ヶ月のうち合計1週間くらいしか家にいない日々で、
出張手当だけで生活していたかと、結婚もして子供もできたんですが不在の日々でしたが
なんか張り合いはありましたね。
そうこうしているうちに今度はリクルート・スキャンダルというのが発覚して
それにCrayも巻き込まれたわけです。マスコミはこれは第二のロッキード事件だと
おお騒ぎです。上司は検察庁によばれ国会議員の調査団が数回おとずれ
のような不正な売り込みをかけてきたとどうしてもそのストーリーにしたくて
かなり事実とちがうなあという記事やTVの報道のされ方をされました。
相手がコンピュータの全く素人なので旧帝大や研究機関の国産メーカとの
なれ合いの本当の問題点であることが認識できず、売り込むために
政治家にワイロ送ったんじゃないかというあらぬ疑いをかけられ
すごい迷惑でした。
上司が共産党の議員団に日本の非関税貿易の壁を説明して、
こちらの機器の優位性とかもちゃんと説明したうえで
既存の機器とバイナリ-互換がないとダメだという仕様書の例まであげて
みせたら最後は「頑張って下さい!」と言われたそうです。
半面、面白半分で要点をはぐらかし、最初からストーリーとか結論を決めて
報道する大手マスコミにはこの時点で失望しましたよ
しかしおかげで超有名になった。
家族にはスーパコンピュータはスーパーのレジで使われるPOSの会社と勘違いされて
「良かったね!」といわれ、
友達からは、「あーその錆とりの会社ね、コマーシャルよく見るよ」。
お客様訪問時は受付で日本クレーンさんと呼ばれたりしていたが、
知名度が上がって、間違われずすむようになった。

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